死亡事故における慰謝料の増額事例

保険会社から提示された賠償額は、低めに計算されていることが多々あります。

(保険会社から金額に疑問を感じられたご遺族の方は、当サイトの概算賠償額診断サービスをご活用ください)。

それでは、弁護士が介入して、実際に慰謝料等が増額した事例をご紹介します。

 

<事案の概要>

被害者(事故当時90歳)は、歩行中に後退してきた自動車に衝突する事故に遭い、地面に強く頭を打ち付けて脳に重篤な障害を負い、約8ヶ月入院後に肺炎を患い、死亡しました。

相続人としては、3人の子がいました。

 

<問題となった点>

  • 死亡から事故までに8ヶ月の期間が空いていたため、交通事故と死亡との因果関係(そもそも事故が原因で死亡したといえるか)
  • 被害者の慰謝料と遺族固有の慰謝料の金額
  • 葬儀費用等を損害に含めるか

 

<保険会社提示額> 

 治療費          200万円
 家族の入院付添費     150万円
 入院中の諸雑費       30万円
 入院慰謝料        170万円
 後遺症慰謝料      1600万円 
 遺族固有の慰謝料        0円
 葬儀費用            0円
 既払金         -350万円
 提示額         1800万円

 

<解決内容>

保険会社は、被害者の死亡原因が肺炎であったため、事故と死亡の因果関係を否定し、遺族固有の慰謝料や葬儀費用を認めず、慰謝料も低めの提示でした。

弁護士が介入して交渉した結果、最終的に保険会社も交通事故と死亡の因果関係を認め、慰謝料等の大幅な増額に成功し、3700万円の賠償金を得ることができました。

葬儀費用その他の法要費用についても、全額が認められました。

 治療費          200万円
 家族の入院付添費     150万円
 入院中の諸雑費       30万円
 入院慰謝料        300万円 ※ 裁判基準の満額
 死亡慰謝料+逸失利益  3000万円 ※ 被害者本人と遺族の合計3300万円
 遺族固有の慰謝料     300万円
 葬儀関係費用        70万円 ※ 葬儀、四十九日法要等の費用全額
 既払金         -350万円
 最終解決額       3700万円

 

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